hikoharu's PM blog

プロダクトマネジメントについて考えていること。twitter: @hikoharu06

プロダクトマネージャー目線でAdobe Max2018参加してきた

先日ロサンゼルスで開催された2018年度のAdobe MAXに参加してきたので、その感想 自分はXDやイラレをバリバリ使ってデザイン起こすというよりは、ツールを使ってエンジニアも含めて、チーム内でどういったコラボレーションをしていくかに興味があり、 またプロダクトマネージャーとしてAdobeのプロダクト、ビジネスがどういう思想で行われているかも興味があったので、そこら辺をまとめました。

Adobe MAXとは

年に一度開催されるAdobeの新製品の発表を中心にしたカンファレンスです。

カンファレンスの特徴として基調講演以外にも

  • 映画監督、アニメーターといった著名なクリエイターの講演がある
  • ワークショップなどが豊富で、Adobeの社員と共にプロトタイプ作成、各種ツールの効果的な使い方を学べる といったコンテンツが用意されています。

キーノート 会場の様子。今年の来場者数は1万4000人らしいです。 f:id:hikoharu06:20181209235631j:plain

キーノート冒頭で

Adobeのこれからの方針として

クリエイティビティが人にも場所にも、手段にも縛られないような世界にしていきたい。

一部の専門的なクリエイティブだけが使えても意味がないし、デスクの前だけ使えるのでも不十分

インターフェイスもキーボードやマウスだけではなく、音声など多様なものを用意したい。

全人類のクリエイティビティを引き出すような製品を作っていきたい

というメッセージがありました。

それを受けて、Adobeの今後のサービスは

  • ACCELERATE
  • LIBERATE
  • DRIVE の3つをコンセプトとして強く打ち出していきたいという発表がありました

以下それぞれの詳細です。

ACCELERATE

Adobeの製品を使った場合の作業スピードの高速化

具体的にはAdobe Senseiを使ったサジェスト、作業のアシストなどです。

ここ数年で強化されている点で、単純作業をツールが代行し、クリエイターが本来やるべきクリエイティブな作業に集中できるようにするというのを

今後もさらに継続していくというメッセージがありました。

LIBERATE

クリエイティブを場所、手段の制約から開放する

マルチデバイス対応により、いつでもどこでもAdobeの製品を使えるようにすることはもちろん、複数のツールを使う作業においては

単純にツールを切り替えてやるのではなく、異なるツール同士の機能をシームレスに使うことができるというものです。(PhotoShopillustratorなど)

DRIVE

AR、音声インターフェイスといった新技術への対応

スマートスピーカーを始めとして次々と新技術が生まれていく中で、

Adobeの製品を使って作れるコンテンツも、進化していく技術に対応したものにしないといけないという方針です。

キーノートでもXDで作成したプロトタイプをスマートスピーカーインターフェイスとして操作するデモや、ARコンテンツを使ったデモが行われていました。

個人的に、今回のカンファレンスで一番強く推されていたのはLIBERATEだと思っており

2019年に向けてAero,Rush,Geminiといった新製品が発表されたのですが、それらは全てデフォルトで

iPhone,iPad,PCのマルチデバイスに最適化されてリリースされます。

それぞれのプロダクトのデモがあったのですが、どれも「アイデアが思いついたら移動中など、どこでも制作できる。制作したものはリアルタイムでCreative Cloudにアップロードされるので、続きはデスクで」という価値をアピールしていました。

さらに新規のプロダクトだけマルチデバイスかなと思っていた所に、PhotoShop CC for iPadが発表されました。

どういうことかというとこれまで、30年間積み上げてきたPhotoShopを機能はそのまま、iPadに最適化した全く新しいものとしてリリースするということです。

おそらく秘伝のタレ状態になっているレガシーなソースコードを置き換えていくのはエンジニア目線からしてもとてつもなく大変なプロジェクトではと思います。Adobeのマルチデバイスに対する本気さを感じました。。。

このプロジェクトについてはAppleとしっかり協力して進めているらしく、Appleバイスプレジデントの方がゲストとして登壇し、両者のパートナーシップを強調していました。

PhotoShopの移行する機能の洗い出しの様子。わからないが大変そう、、、

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AdobeAppleが同じ壇上に立つ様子に、会場も大盛り上がりでした

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ずっとFlash時代からAdobeAppleの間にはある種の溝があったと思っていたので、感慨深い光景だなと思いながら見ていました。

セッションやワークショップなど、もうちょっとディープな情報はこちらにまとめました

https://tech.recruit-mp.co.jp/event/post-17345/

https://tech.recruit-mp.co.jp/event/post-17379/